ブルーベリーの基礎知識
ブルーベリーとは
ブルーベリーは、ツツジ科のスノキ属(Vaccinium)の小果樹で、その果実が
濃い青紫色に熟すことからブルーベリー(Blueberry)と呼ばれています。
この仲間の植物は、北半球の各地に自生する種類があり、日本にはクロマメノキ、ナツハゼ、シャシャンボ
などが知られています。欧米では昔から、野生のブルーベリー果実を摘んで食用にしていました。
20世紀の初めより、アメリカ、カナダ原産の種類から品種改良が始められ、今日では世界の
温帯圏で広く栽培される果樹になっています。
ブルーベリーの春、夏、秋
ブルーベリーの春
美しく可憐な花を咲かせるブルーベリー。釣り鐘状の白色あるいは淡紅色の小花(10コ前後)を花房でつけ、4月上旬から約1ケ月間開花します。
ブルーベリーの夏
ブルベリーの果実は緑、赤、青と色を変化させていきます。果実は、子房と花たくの発育した小球状の液果(ベリー)で、成熟すると紫黒色(青藍色)になり、果面に白い粉を被ります。大きさは1〜4g程。熟期は、6月上旬〜9月上旬まで(品種によって異なる)続きます。
ブルーベリーの秋
鮮やかな紅葉がみられるブルーベリー。種類により10月の中旬から遅いものでは12月から年明けまで紅葉が楽しめます。
ブルーベリーの種類
ハイブッシュブルーベリー(原産地アメリカ北部)
ハイブッシュブルーベリーは、樹高1.5〜2.5m、落葉生灌木で、小果樹類に分類される。花は1cm以内のこの小型で釣鐘または壺状、色は白またはピンクの小花が枝先に房状に着生、
4月下旬から5月中旬に開花する。果実は直径1〜1.7cm、果重1〜4gの小果、6〜7月に成熟する。葉及び新梢葉、4月上旬より開花に先立って成長を開始する。8月上旬までに伸張を停止した発育枝の枝先より数節の芽に翌年の花芽が形成されます。
秋季の降霜前に濃紅色に紅葉し落葉します。
日本には1951年(昭和26年)導入があり、現在までに多数品種が導入されています。国内で育成され農水省品種登録の品種には「おおつぶ星」「あまつぶ星」「はやばや星」「うつぎ青」「じんば青」「えぼし青」などがあります。
生育環境は、寒冷地及び高冷地が適し、我が国の本州以北および四国九州地区の準高冷地の気候でよく育成する。
枝は−30℃位までの耐寒性がありますが、耐暑性はやや劣ります。
休眠芽の萌芽には、冬季の気温7.2℃以下の時間が800時間以上の低温は必要です。
冬季が温暖で、低温要求量が不足する地区では育成が不揃いになります。土壌は、pH4.3〜5.5の強酸性土壌が適し、有機質の多い砂土壌で保水性がある条件が必要です。
南部ハイブッシュブルーベリー
ハイブッシュの作りにくい冬期温暖地帯でも作れる低温要求時間の少ない(休眠が浅い)ハイブッシュでフロリダ州に自生するダローアイ(常緑性)との交配によって生まれた品種群である。多数の品種が育成され導入が続いています。
半樹高ハイブッシュブルーベリー
ミシガン州・ミネソタ州農業試験場が進めているハイブッシュとローブッシュとの交配によって生まれた品種でハイブッシュの半分以下の小型で冬期積雪下で厳しい低温にも耐えられるのが特徴の品種群です。
ラビットアイブルーベリー(原産地アメリカ東南部)
ラビットアイブルーベリーは、果実が成熟する前にウサギの目のようにきれいなピンク色になることから名付けられました。樹体は低木性灌木ですが、樹高は3〜4mに達するブルーベリーの中では最も強勢種の小果樹である。花は4月下旬から5月中旬、薄いピンク色の小花が房状に開花します。果実は直径1〜1.5cm、果重1〜2gの小果が7〜9月に成熟します。葉及び新梢は開花前に成長を開始し、秋季に紅葉しますが落葉は遅く品種によっては年が明けてもなかなか落葉しないものもあります。
樹勢は旺盛で生長が速く、耐寒性は弱く、寒冷地では凍害を受け不適です。日本には1964年(昭和39年)より導入があり、現在までに多数品種が導入されています。国内で育成され農水省品種登録には「レッドパール」「オレンジパール」「ブルーパール」「フクベリー」などがあります。
ローブッシュ・ブルーベリー

野生種で、アメリカ北東部諸州(メイン州を中心)からカナダ東部
諸州や北欧に広く自生しています。大部分は、バレン(石の多い荒
地)に自生し、樹高は低く(15〜40cm)、果実は最も小粒で、
濃い黒紫色を呈します。
北欧を除いた果実の採集面積は約4万ヘクタール(アメリカにおけ
るブルベリー栽培面積の約2倍))といわれ、機械あるいはレーキ
(草掻きなどに用いる農具)を使って収穫されています。収穫した
果実は選別後、ほとんどが、”冷凍果実”にされて加工品、ジャム
ワインなどに広く利用されています。