ブルーベリーのひみつ(ブルーベリーの機能性)

ブルーベリーと目の病気について

2013.03.01


 みなさん、ここまでのコラムでブルーベリーの驚くべき、機能性について感じていただけたかと思います。ここまで、コラムを書かせていただいたのですが、自分自身の研究について全く書いていないことに気づきました。
 ですので、手前味噌ですが、今回は、私自身のやってきた研究内容について簡単に書かせていただきます。


成人の失明原因の割合 突然ですが、「糖尿病網膜症」という病気をご存知でしょうか?なかなか、ムズカシイ名前ですが、実はこの病気、日本の中途失明原因第2位と言われているほど怖い病気なのです(ちなみに第1位「緑内障」、第3位「網膜色素変性症」、第4位は「加齢黄斑変性症」です)。


 「糖尿病網膜症」となる原因の一つに目の中に新しい血管が生み出される【血管新生】があります。「新しい血管が生み出されるというと何か良いんじゃないの?」と誤解されがちかもしれませんが、とんでもありません!実は、この【血管新生】が曲者なのです!

 私たちの目には、ものを見るために必要な組織がきちんと並んでいます。まさに「カメラ」のような構造になっています。そのなかで、ちょうど「カメラのフィルム」に当たる部分が「網膜」と呼ばれます。普段は、きれいに並んでいますが、【血管新生】が起きてしまうと「網膜」が歪んでしまいます。そうなると、視界が歪んだり、ぼやけたり、黒い点が現れたりしてしまいます(フィルムが歪んでしまうと、歪んだ写真になったり、ボケた写真になったりすると思います。それと同じです)。


血管新生について


 そのような状態にならないためにも【血管新生】を抑えることが非常に大切です。北欧産野生種ブルーベリーには、そのような目に発生してしまう【血管新生】を抑制することがわかりました!毎日、ブルーベリーを食べて目を大切にするのも今注目されているアンチエイジング(抗老化)の一つですね!  



※蛍光緑色に光っているのが、網膜の中の血管です。新生血管(異常な血管)は、赤色で囲った部分です。※


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寄稿者プロフィール

わかさ生活研究所